政府の地震調査委員会では、今後30年以内に南海トラフでM9クラスの地震発生確率が70~80%、首都圏の直下で起こるM7クラスの地震が70%と発表しています。
地震は突然起きるので、身体がこわばって頭が真っ白になり適切な判断ができなくなることがあります。事前にとっさの対応方法を想像しておくことが大切です。家族と話し合ったり、防災訓練への参加などで取るべき行動を考えておきましょう。
家の中で地震が起きたら
寝室・リビングなどにいるとき
大きな揺れを感じたら、まずはご自身のみの安全の確保に努めましょう。頑丈なテーブルの下などに隠れて地震の揺れが収まるまでしばらくその場にとどまりましょう。
寝室などで地震が起こったら、鏡台やスタンドなど倒れてきてもぶつからない位置へ移動し、頭を守るために枕や布団で保護しましょう。
地震の揺れが収まったことを確認したら、ガスや火の元を確認してから出口へと向かいましょう。窓ガラスが割れてしまった場合、ガラスの破片で足をけがしてしまわないようにスリッパや靴を履いて移動してください。
外へ避難する前に
必ずブレーカーを落としましょう。通電火災を防ぐことができます。
トイレの中にいるとき
上に棚などがあると落下物の危険がありますので、頭を守るようにしましょう。地震の揺れでドアが変形してしまうと、空けられずに閉じ込められてしまう場合があるので、地震の時はすぐにドアを開けてください。すぐに動けるのであれば廊下や玄関まで移動したほうがより安全です。
入浴中のとき
地震によって鏡やガラスが割れると怪我をする恐れがあるので、風呂桶やふたなどで頭を守りながら、すぐにお風呂から出て安全な場所まで移動しましょう。
会社やビルで地震がおきたら
オフィスにいるとき
コピー機のキャスターがロックされていないと、地震の揺れであちこち移動します。窓ガラスは割れる心配があるので窓際も注意が必要です。キャビネットや棚は転倒する場合があります。落下物などに注意して、揺れが収まるまでデスクの下などで待機しましょう。
廊下へ出る際には自動販売機などの倒れやすいところは近づかないようにしましょう。
出口へ避難する場合は必ず、エレベーターは使用せずに階段を利用してください。
エレベーターに乗っているとき
閉じ込められる危険性があるので、すべての階のボタンを押し、停止したらすぐ降りましょう。
エレベーターが止まって外に出られなくなった場合
備え付けの非常ボタンや緊急用のインターホンなどを押してください。管理会社の方の指示に従い行動しましょう。
高層ビルにいるとき
上の階へ行けば行くほど、揺れは大きくなっていきます。ビル内では、エレベーターホールなどの広くて落下物の危険がなさそうな場所で揺れが収まるのを待ちます。
揺れが収まるまでは、カバンなどで頭を守るようにしましょう。
外出時に地震が起きたら
街の中
繁華街やビル街などの街中で地震が発生したときは、落下物から身を守り揺れが収まるまで安全な場所で待機しましょう。ビル内へ避難するときは古いビルは倒壊や半壊する恐れがあるので、なるべく新しい鉄筋コンクリートのビルに避難してください。ガラスの破片は建物の高さの半分の距離まで飛んでくるので注意してください。ブロック塀や自動販売機、電信柱や電線には近づかないようにしましょう。
デパートやスーパー、コンビニなどにいるとき
デパートのショーウィンドウやショーケースは、地震の揺れでガラスが割れる可能性があります。また、看板の落下の危険もあるので注意しましょう。
お店の中で地震が発生した場合、階段の踊り場や柱の近くで身をかがめて揺れが収まるまで待ちましょう。カバンや買い物かごで頭を守るようにして、揺れがおさまったら係りの人の指示に従って行動しましょう。慌てて出口へかけていくと、将棋倒しなどの二次災害を引き起こす恐れがあります。
駅、電車内、地下鉄にいるとき
駅構内やホームにいた時
落下物に気を付けましょう。ホームでは地震の揺れによって転落の恐れがあります。線路から離れて身を守ってください。揺れが収まるまで、安全な場所で身をかがめ落ち着くまでその場で待ちましょう。
地下鉄では
地上に出ようと周囲の人々がパニックに陥る可能性があります。線路に降りて移動することは絶対にやめましょう。慌てずに揺れが収まるまで待って、駅係員の指示に従い行動するようにしてください。
電車内では
強い揺れを感知すると電車が急停車します。急停車によって人とぶつかったり、倒れてしまう可能性があります。電車内での移動中は非常時での事故を防ぐため、つり革や手すりにつかまりましょう。電車が止まった後は、駅員の指示に従いましょう。
映画館・コンサート会場にいるとき
映画館やコンサート会場で地震が発生したときは、係員の指示に従い慌てずに行動しましょう。通路は狭くて暗いので足元に注意しましょう。避難路が限定されていて出入り口も少ないので無理に移動せずに、シートの下に身を隠すなどして揺れが収まるまで落下物に注意しながら待機しましょう。
避難訓練コンサートに参加してみよう
各地域で「公演の最中に実際に災害が起こったら」という設定で、避難訓練込みのコンサートを行っています。 お住まいの近くで開催される場合には是非参加してみてください。
【第3回避難訓練コンサート 空席ございます!】
3月2日に避難訓練コンサートを行います。まだ空席がございます!御来場の際には、広島文化学園HBGホールへお問い合わせ下さい。
↓広島文化学園HBGホールのホームページはこちらから↓https://t.co/NbNH2pcIs9 pic.twitter.com/ij7i4D99qA— 広島市消防局 (@Hiroshima_F_S_B) 2019年2月28日
車に乗っているとき
車の運転中に地震が発生したときは、まずゆっくりスピードを落としながら道路の左側に止めましょう。急ブレーキをかけるのは事故にあう可能性があり大変危険です。
ラジオなどで地震の情報を把握しましょう。
避難をするときは
窓を閉め、エンジンキーを付けてドアロックをせずに移動しましょう。
海岸付近にいる時
地震の時に海岸付近にいた場合、すぐに高台へ避難をして下さい。周囲に高台がない時には、津波避難タワーや5階建て以上の鉄筋コンクリートの建物へ避難しましょう。
海岸へは絶対に戻らない
津波は、一度波が引いた後に高い波が襲ってくるため、波が引いたからといって、海岸へ戻ってはいけません。避難勧告などの指示を待つことなくすぐに高台へ移動を始めてください。
山間部
山岳部周辺は地震の後、崖や山の斜面が余震や雨によって土砂崩れが起こる恐れがあり危険です。周囲にお住いの方はできるだけ速やかに離れるようにしてください。
万が一、身動きできなくなった場合
地震のあと、部屋に閉じ込められたり身動きがとれなくなってしまったら
- まずはじめに大きな声で助けを呼んでみます。
もしスマートフォンや音のでるホイッスルなどがあれば、それを使って大きな音を出してみましょう。 - それでも助けが来ない時は、ドアや壁を硬い物などでたたいて大きな音を出して、部屋の中にいることを周囲へ知らせてください。
物の下敷きになっている場合には、無理に体を動かそうとするとバランスが崩れて倒壊のおそれがあり危険です。むやみに動かさずに、大きな音を出して、外に助けを求めましょう。
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