企業の備蓄品の保管場所と注意点

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2019.04.01
企業の備蓄品の保管場所と注意点

備蓄を保管する場所はどこがいいのでしょうか。万が一に備え、持ち出しが容易な場所に配置しておくことが大切です。
会社によっては、場所の確保が難しかったり、フロア内には置けないという場合もあるかと思いますので、今回は備蓄品の保管場所についてご紹介します。

まとめて保管する場合の保管場所

キャビネットで備蓄品をまとめて入れる

救命用具、非難用具、食料、水などの防災用品をキャビネットの中にひとつにまとめて保管しておくことができます。

キャビネットの表面に大きく防災用具・備蓄品などのステッカーや張り紙をしておくことで、災害時に担当者がいなくてもすぐに使用することができます。

注意点

高層ビルにある企業やフロア階が多い企業では、エレベーターが停止した場合にキャビネットがある階にまで取りに行かないといけません。
分散備蓄の観点から各フロア毎や、エレベーターが停止した場合でも、大きな負担なく配布することが可能な階毎に準備することが大切です。

会社の中の空き部屋を活用

スチール棚品目ごとにダンボールで分けたり、保管棚を設けて整理して配置すると、取り出しが容易で、いざ使うときにも便利です。高く積み上げる場合は落下や転倒を防ぐ処置をしておく必要があります。収納方法を工夫しておくと、すぐに取り出しができるので安心です。

注意点

空き部屋は物置として使用されていることも多く、様々なものが保管されていることも少なくありません。備蓄用品に関しては、万が一の際にはすぐに取り出せるよう整理・管理しておくことが重要です。

備蓄を保管する際には、以下の点に注意が必要です。

  • 障害物で避難通路をふさいでしまう
  • スプリンクラー設備の放水ヘッドを塞ぐ
  • 自動火災報知機設備の感知器の配置が免除されているパイプシャフト(各階に配管などを通すために床や天井を貫通させてできた空間)
  • 機械室を倉庫として使用する

これらは消防法令等の違反状態となるため、配置の時に法令に触れないように心がけましょう。

屋外の倉庫(コンテナ)

防災倉庫屋外の倉庫を活用すると、社内やフロア内に保管するスペースをもたない為、オフィスは広々と使えます。
フロア内に備蓄スペースがなく屋外に設置場所がある会社は、今後起こることが予想される南海トラフ地震や首都直下型地震に備え、新たに倉庫の新設を検討してもいいかもしれません。

企業によってはCSRの観点から事業所の屋外に倉庫をもうけ、従業員だけではなく帰宅困難者の分も合わせて備蓄することがあります。自治体によってはそのような企業に補助金の助成を行っております。東京都では、帰宅困難者一時滞在用の備蓄費用の5/6の補助を行っております。帰宅困難者の分も含めて備蓄の検討をしている企業様は各自治体に一度ご相談ください。

注意点

こちらも空き部屋同様、物置として使用されていることも多く、万が一の際にはすぐに取り出せるよう整理・管理しておくことが重要です。
また停電でエレベータが使用できないことを前提に、倉庫から各階のフロアまでの運搬方法についての検討が必要です。倉庫の場所によっては湿気に注意し、備蓄品によっては定期的に確認することも重要です。
倉庫内部の保管棚等にも、転倒防止・落下防止の措置が必要です。倉庫内は停電時でもつかえる照明を準備しておくといいでしょう。

防災士として推奨する保管方法は、まとめて保管せず従業員に配布する

防災用品セットひとつの場所に備蓄をまとめて保管するのではなく、あらかじめ従業員に3日分の水と食料がセットになった備蓄を配布しておく保管方法があります。
リスクが分散される「分散備蓄」にもなり、それぞれのデスクの引き出しやデスク下の足元で備えてもらうので、会社の倉庫など備蓄品をまとめて保管するスペースの削減に繋がり、置き場所やエレベーターが停止した場合にも困りません。個人の防災意識向上につながるというメリットもあります。

社内で備蓄を管理する担当者は、災害時に安否の確認やけが人の救護を最優先するため、備蓄品を配布することまで至らない可能性もあります。
そのため、予め配ってしまったほうが手間が省け、担当者も従業員も安心です。
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