災害時、徒歩帰宅のポイントと災害時帰宅支援ステーション

  • 防災の予防知識
2019.05.13
災害時、徒歩帰宅のポイントと災害時帰宅支援ステーション

基本的には災害発生時は救助・救命活動の優先や二次災害を防ぐため、むやみに移動を開始しないことが大前提ですが、小さな子供や介護・補助の必要な家族がいるなど、どうしても帰宅しなければいけない事情がある方は徒歩で帰宅しなければなりません。
また、発災からある程度もしくは数日たって落ち着いたけれど、まだ公共交通機関が動かない場合にも徒歩で帰宅する必要があります。

徒歩帰宅のPoint1 歩き出す前に

帰宅可能な距離と何キロ歩けるかを知っておく

国の内閣府中央防災会議では、帰宅可能な距離を、おおまかに定義しています。

10km以内 全員帰宅可能
10km~20km 帰宅困難者発生
1km長くなるごとに「帰宅可能」者が 10% ずつ減っていく
20km以上 全員帰宅困難
1時間に歩ける距離
男性 約4.9km
女性 約4.2km

年齢別の通常歩行速度、歩幅、歩行率少し古いデータになりますが、1975年発行阿久津邦男著書『歩行の科学』によると、歩行速度は成人男性は82.1m/分、成人女性は69.7m/分なので、男性は1時間で約4.9km、女性は1時間で約4.2km歩く計算になります。
徒歩帰宅訓練を行う民間団体『帰宅難民の会』の徒歩帰宅訓練のデータでは、平均的移動速度は平均4.4kmとしています。

災害が起こった時間や天候、歩く方の年齢や体力にもよりますが、内閣府中央防災会議が発表している通り、最大でも20kmが歩ける限界になるかと思います。

履物によっても距離は変わる

歩ける距離は履いている靴によっても異なります。
帰宅難民の会では、革靴を履いた男性では15キロほど歩くと足が豆だらけになってしまい、ヒールを履いた女性では4キロ歩くのが限界だといわれています。

ですので、徒歩帰宅する際は職場などにスニーカーを備え、外出中に地震が起きた際は、近くでスニーカーを購入するのがいいでしょう。

無理をせず帰らないという選択も

スニーカーがなかったり、夏の炎天下や冬の停電時の夜に帰宅する場合、家が20km以上離れている場合など、徒歩帰宅することで逆に身の危険があったり二次被害が出てしまいそうな場合には、徒歩帰宅せず職場や近くの避難場所で待機し、公共交通機関が動くのを待つのが安全で安心です。

東京都では、2013年4月1日に東京都帰宅困難者対策条例を施行し、事業者には従業員3日分の食料・水の備蓄を義務付け、災害時には「むやみに移動しない」ことと一斉帰宅を抑制しており、会社や一時滞在施設で数日間は滞在が可能です。

  • 一時滞在施設とは

徒歩帰宅途中に日没などにより帰宅を断念した方や、外出中で行き場がない方を、帰宅が可能になるまで一時的に受け入れる施設のことです。

徒歩以外の手段も検討

自転車移動距離が長い場合は歩くより早く楽に移動できますので、近くに自転車屋がある場合には購入するといいでしょう。その際、余震には十分注意して、揺れを感じたら歩道に乗り上げ、身の安全を確保してください。
企業によっては訪問時に自転車を活用している会社があります。可能な場合には会社の自転車を借りましょう。

シェアサイクルという選択

2018年6月にあった大阪府北部地震の際にはシェアサイクルサービス「HELLOCYCLING」の11か所の駐輪場で、シェアサイクルが無償開放されました。

シェアサイクル東京都内でもシェアサイクルが増えており、一般の自転車や電動自転車をレンタルできる場所が身近にあります。返却する必要や電動自転車は充電が切れた時の大変さはありますが、移動は楽にできますので、万が一に備え、無料登録だけでもしておくことをおすすめします。

また、(株)ドコモ・バイクシェアは品川区と災害時に区職員に緊急移動手段として開放する協定を結んでいます。災害時の緊急・応急対応が最優先ですので、区職員の方が使用する場合には譲ってあげてください。

徒歩帰宅のPoint2 帰宅ルートを決める

ルート・地図帰宅ルートを選ぶ際には幅の広い幹線道路や帰宅支援対象道路など、なるべく安全な道を選ぶようにしましょう。

帰宅支援対象道路とは

給水やトイレ、休憩、情報提供などが可能な災害時帰宅支援ステーションを配置した道路のことで、広くて歩きやすく、火災などの熱を遮る効果もあって安全です。道路が災害によって破壊されてしまっても、優先的に復旧されます。

徒歩帰宅のPoint3 災害時帰宅支援ステーションを活用する

災害時帰宅支援ステーションとは

災害が発生した際、徒歩で帰宅しようとしている方を支援するための施設が『災害時帰宅支援ステーション』です。
災害時帰宅ステーションでは、以下3つの利用が可能です。

  1. 水道水を提供している
  2. トイレの使用が可能
  3. テレビ及びラジオからの道路・災害に関する情報の提供

災害帰宅ステーションは、コンビニやファストフード店、ファミリーレストラン、ガソリンスタンドなどが拠点になっている場合が多く、都内では都立高校・武道館も含まれます。お店に以下のステッカーなどの目印があるので、事前に知っておくといざというときに大変便利です。

充電切れに備えてモバイルバッテリーを常備

モバイルバッテリー徒歩帰宅の際、スマホのバッテリー切れが心配になります。コンビニでもモバイルバッテリーは販売されていますが、災害時にはすぐに売り切れになってしまうため、事前に充電ケーブルと一緒に購入してバックの中に入れておきましょう。

おすすめは電池を使用するモバイルバッテリーです。
充電式だと事前に充電しておかなければいけませんし、太陽光充電や手回し式(ダイナモ)は時間がかかり徒歩帰宅時には不向きです。
電池式ならスマホを使用しながらでも充電でき安心です。電池も余裕をもって多めにバックに入れておくといいでしょう。

駅やコンビニでレンタルも可能

最近では駅やコンビニでスマホ充電用にモバイルバッテリーの貸出が増えています。アプリを使用した貸出が多いため、ネットが使える状態であれば問題なく借りられます。念の為事前に無料登録だけでも済ませておきましょう。

自販機でスマホ充電も可能に!?

スマホ充電が可能な自動販売機が増えています。今後一般的になるまで普及していけば、災害時でも充電に悩まなくなるかもしれませんね。

エネレンジャー手回し自家発電!非常時ライフライン対応自動販売機「エネレンジャー」

自動販売機メーカー「サンデン」の災害用の手回式自動販売機。手回し式で停電時でも70回以上の回転で飲み物を無料で取り出せたり、USB及びコンセントから携帯電話の充電ができます。充電ケーブルは別途必要。

DyDo レンタル充電器ダイドードリンコの自動販売機「レンタル充電器」

飲料品メーカーのダイドードリンコは自動販売機の電力でスマホを充電する無償充電サービス「レンタル充電器」の実証実験を2019年2月8日から都内で開始しました。充電ケーブルは別途必要。

その他の充電方法
  • カーシェアで充電

カーシェアで充電が可能です。ほとんどの車両のグローブボックス内には接続口があり、充電ケーブルさえあれば充電ができます。またカーラジオなども聞けますので情報も得ることができます。

  • お店で充電させてもらう

店舗によっては発電機があり充電させてもらえることも。携帯キャリアのショップでは発電機を常備していて停電時に充電させてもらえるとこともあります。徒歩帰宅ルートにショップがある場合は寄ってみましょう。

今すぐ出来ること!
  1. できるだけ徒歩帰宅しなくていい様に、万が一に備え、環境を整える
  2. 家族との連絡手段の確認(複数用意し、テストしてみる)
  3. 会社からの安全な帰宅ルートを地図で確認
  4. 会社などにスニーカー、モバイルバッテリー、充電ケーブル、電池の準備
  5. シェアサイクル、モバイルバッテリー貸出の無料登録

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