企業の備蓄には何が必要?最低限必要なものをリストアップしました

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2019.04.01
企業の備蓄には何が必要?最低限必要なものをリストアップしました

そもそもなんで企業で備蓄が必要?

記憶に新しい東日本大震災においては、電車の運行はとまり、道路はいたるところで渋滞が発生しました。地震が平日の午後に発生したこともあり、交通機関が麻痺することで帰宅を急ぐ多くの人たちを足止めする形となりました。

帰宅困難者が増えると二次災害に巻き込まれる危険性や警察や消防の救助・救出活動の妨げなどが起こる可能性が高まるため非常に危険です。東京都ではこのような経験から2013年4月1日より「東京都帰宅困難者対策条例」を制定し、むやみに移動を開始しないという基本原則をかかげ、企業には施設内で社員の安全を確保し、待機できるように3日分の備蓄を努力義務として定めました。

東京都が出している3日分の備蓄量の目安

ペットボトル入り飲料水 1人当たり 1日3リットル、計9リットル
主食 アルファ化米、クラッカー、乾パン、カップ麺など 1人当たり 1日3食、計9食
毛布 または保温シートなど 1人1枚
その他 簡易トイレ、衛生用品、携帯ラジオ、懐中電灯など 物品ごとに必要量を算出

 

防災士として推奨する最低限必要な備蓄リスト

ペットボトル入り飲料水 1人当たり 1日3リットル、計9リットル
主食 アルファ化米、クラッカー、乾パン、カップ麺など 1人当たり 1日3食、計9食
毛布 または保温シートなど 1人1枚
その他 簡易トイレ(ティッシュ)
携帯用充電器
15個(1人3日分)
携帯用充電器1人1個
非常用トイレの備蓄は何よりも大事

災害用トイレ防災備蓄ではトイレの準備が何よりも重要となります。
実際、国の中央防災会議の専門調査会が公表したシミュレーションでは、首都直下地震が発生した際、東京23区ではトイレが大幅に不足し、発生から2時間後には約81万7,000人がトイレに行けない状況になり、特に、最も深刻な千代田区では、4.5時間待ちの長蛇の列がうまれると試算されています。

日本泌尿器科学会によると、一般的な成人の排尿は以下となっており、1人1日最低でも5回分の非常用トイレの備蓄が必要となります。年齢をかさねるとトイレに行く回数も増えてくるので、できれば余裕をもって、1人1日10回を3日間分備蓄しておくと安心でしょう。

1日の排尿量 1,000~1,500 mL
1回の排尿量 200~400 mL(コップ約1杯~2杯分)
1日の排尿回数 5~7回
排尿間隔 3~4時間に1回(起きている間)

また発災時には、ビルや建物の配管に亀裂や破損が生じてしまうとフロアに汚水が漏れてしまうことがあるため、便はもちろん尿であってもトイレに流すのではなく備蓄の非常用トイレを使用しましょう。

近年備蓄に必須な携帯用充電器

モバイルバッテリー2018年9月にあった北海道胆振東部地震では、停電の影響でスマホの充電ができずに情報や連絡が取れない“充電難民”が町に溢れました。そんな中で企業の備蓄として社員一人に一つ携帯用充電器(モバイルバッテリー)を準備することで、事務所内で待機している際や帰宅時など家族の安否確認の連絡手段が確保でき安心することができます。
携帯用充電器も手回し式などではなく、乾電池式の充電器がオススメです。
手回し式(ダイナモ)での充電だと常に回しっぱなしでないと充電できず、ソーラー式や蓄電式のものも安定して充電できないものがあるためです。
東京都では会社ではなく「従業員等自らも備蓄に努める」物として携帯用充電器が記載されていますが、世の中の状況を鑑み、もはや会社として準備しておくべき物ではないでしょうか。

その他、あると安心な必要性の高いもの

その他備えておくと安心なものには以下のものがあります。

胃腸薬や解熱剤といった緊急用の薬 災害時には病院は人で溢れており、軽い風邪や腹痛では病院ですぐに対応してもらえない為
救急セット(包帯、ガーゼ、絆創膏、消毒液、ティッシュ等) 災害時の怪我の治療の為
ビニールシート 敷物、テント、雨よけ等として活用
携帯ラジオ 災害の情報収集の為
懐中電灯 停電時の明かりを確保する為
非常用の発電機 事業を継続する為
携帯用ガスコンロ 水を温めたり、温かい食事を作る為
調理器具 食事を作る為
救急工具(バール・のこぎり・ジャッキ) 会社や地域の家がくずれた際、下敷きになった方を救出する為
ヘルメット 移動時・避難時に上から降ってくるもの(ガラス・看板等)から頭を守る為
手袋 救出時や復旧作業時の怪我を防ぐ為
自転車 公共交通機関が停止した際の移動手段として
暖房器具 冬や寒い時期に暖を取る為
地図 スマホが使えない場合での帰宅時や避難場所へ移動する為

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