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災害時のトイレ問題
大きな地震が起こると、水や電気などが止まるなどの被害が予想されます。水が止まってしまうとほとんどのトイレは使用できなくなってしまいます。水が流せないまま、トイレを使用してしまうと、大小便が流れていかず溜まっていく一方で衛生環境が悪化してしまいます。自宅はもちろん、避難所や社内において不衛生な環境では、感染症の心配もあります。
トイレの使用が制限されると、水分や食事を控えてしまい、結果的に脱水症状などを引き起こし体調不良を引き起こしかねません。
震災後は、トイレが使用できる環境を整える事が大切です。
首都直下型ではトイレが不足する
国の中央防災会議の専門調査会が公表したシミュレーションでは、首都直下地震が発生した際、東京23区ではトイレが大幅に不足し、発生から2時間後には約81万7,000人がトイレに行けない状況になると試算しています。
内閣府(防災担当)平成20年10月27日に発表
帰宅行動シミュレーション結果に基づくトイレ需給等に関する試算について
仮設トイレはすぐにこない
また、日本トイレ研究所の発表では、仮設トイレが避難所に行きわたる日数について、3日以内と回答した自治体が3割と発表しており、すぐ全ての避難所には行き渡らない現状があります。
東日本大震災の時に、仮設トイレがいきわたるのが3日以内と回答した自治体が34%です。しかし、8日以上の日数を要したと回答したのが全体の49%にも上ります。最も時間がかかった自治体では65日という結果が報告されています。
災害時、トイレはどこでも並ぶ
また内閣府の発表では、震災発生後の避難所でのトイレの設置数は、避難者約50名につき1基を目安とし、避難が長く続く場合は約20人に1基を目安として設置することとしています。
実際、約50人の被災者に対しトイレ1基の割合だと、50人が1基のトイレに並んでしまった場合、長時間待たなくてはなりません。仮に一人当たりのトイレ使用時間が1分としても50番目に並んだ人は50分も並ばないといけなくなり、災害時にはトイレは当たり前に並ぶことになります。
大きな震災があっても自宅で過ごせるなら家のトイレを
震災が起きてインフラが整っていない状況であっても、幸い自宅が無事であれば自宅(在宅)避難となります。
一軒家なら、流す用の水を汲み置き
震災の影響で断水が続いていても、下水道が無事であれば水を流すことは可能です。水を汲み置きしてストックしておくことで、トイレの使用も可能になります。発災後は身の安全を確保したら、まず断水する前に急いでバスタブに水をためておくといいでしょう。
集合住宅なら、携帯(非常用)トイレの備蓄
集合住宅の場合、地震の影響で下水管が破損・損壊してしまう場合があります。そのような状況で、トイレを使用してしまうと汚水が下の階に漏れてしまい、他の住民に迷惑をかけてしまいます。安全確認が取れるまで集合住宅で避難を続けるときには携帯(非常用)トイレを使用すると安心です。
携帯(非常用)トイレの使い方
洋式便器に携帯(非常用)トイレを取り付ける
洋式トイレの便座に、大きめのポリ袋をかぶせて、テープなどで固定しておきます。その上から携帯トイレを置き、使用後は携帯トイレだけを交換します。便器と携帯トイレの間にポリ袋を一枚挟むことによって、携帯トイレの側面に水が付いたり、袋を縛る時や取り出しておいておく時に手や床が汚れるのを防いでくれます。
捨てるまでの保管
しばらくの間、自宅で保管が必要となる場合は蓋つきのバケツや防臭効果のあるポリ袋などを使用するといいでしょう。
捨てる時
使用した携帯トイレの処分は、お住いの市町村の指示に従ってください。被災後は、インフラ整備が整っていないなどの影響でごみ収集業者の回収が来られないことがあり、しばらくの間、汚物を家に置いておかなくてはいけない場合があります。ベランダに置いておくとカラスなどに袋を破かれる恐れもあるので注意してください。
携帯(非常用)トイレは、備蓄したら一回ためす
備蓄をするときには、水や食料と合わせてトイレも1週間程度足りるように備えておくといいでしょう。一人平均5回トイレに行く計算で35回分の携帯トイレがあるといいでしょう。また、携帯トイレは一度ためしに使ってみることが大切です。災害時に初めて使うよりは、一度経験しておくことでいざというときに安心につながります。
携帯(非常用)トイレがない時は、自分で簡易トイレを作成
携帯(非常用)トイレの備蓄がないときは、簡易トイレを作って代用しましょう。簡易トイレのつくり方は、トイレや段ボール、バケツなどにビニール袋やポリ袋などを二重にかぶせて、その中に新聞紙を細かく裂いたものを入れます。その中に用を足して、二重になった袋の上部をしっかりと結び、処分します。
災害時、トイレが使えない場合を想定して、段ボールで簡易トイレを作ってみました。くしゃくしゃにした新聞紙をポリ袋の中に敷き詰め、用を足したら、猫砂をかけて消臭すればOKです。一般的な災害用トイレを買うより、安上がりです。あと、トイレットペーパーは多めにストックしておきましょう! pic.twitter.com/wdI9R5aC79
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) 2016年10月28日
臭いや、新聞紙では吸収しきれないこともあるので、できるだけ携帯(非常用)トイレを備蓄するのがお勧めです。
【災害時のトイレ問題】
11日で東日本大震災から8年。
断水時などに使えるダンボールトイレの作り方をまとめました。
▼作るのに必要なもの
・同じサイズのダンボール:2枚
・新聞紙:適量
・ゴミ袋:1枚
・カッター、マジック、ガムテープ#防災ダイバーシティ #わたしの防災を考える #東日本大震災 pic.twitter.com/x6CA4Ww80j— 地震・ニュース速報@Yahoo!ニュース (@YahooTopicsEdit) 2019年3月8日
今すぐできること!
- 災害時にそなえ、携帯(非常用)トイレを多めに備える
- 備えたら、一度ためしに使ってみる
- できたら簡易トイレもダンボールで作ってみる
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